2013/06/09, story

生死の狭間に繰り広げられる癒し小説。『幻想映画館』/堀川アサコ

あたなが忘れた人生を上映しています。

どうも!
休日はぼーっと本読んだり、サイト作ったり、
allegeの記事書いたりしてます、みやです。
 
最近3冊一気に読んだのですが、
どれも面白かったので、順番に紹介していきます。
 
今回は、こちら!
 

幻想映画館 (講談社文庫)
堀川 アサコ
講談社 (2013-05-15)

 
幻想映画館!!
 
前に、『幻想郵便局』という、
堀川アサコ氏の作品を読んでいたのですが、
こちらでは、オチに向けて、あまりしっくり来なかったものの、
続編(別冊)的位置づけの本作はかなり面白かったので、紹介です。
 
ちなみに、『幻想郵便局』とのリンクも多いので、
是非両方とも読んでもらえればと思います。
 

幻想郵便局 (講談社文庫)
堀川 アサコ
講談社 (2013-01-16)

あらすじ

『幻想郵便局』で大ブレイク。
 
ほんのり恐怖なのにほっこりとする「癒しファンタジー」第二弾!
幻想郵便局のあの人も登場する、元気になれる不思議な物語。
今度は癒しホラーの恋愛小説!?
 
あなたの生きてきた”走馬灯”が観られるとしたら、あなたはどうしますか―?
 
趣味はシリトリ。古風な高校生、スミレは、実は「不思議なもの」がよく見えてしまう。
その日もある「不思議なもの」が見えていたのだが、同時に父の不倫現場を目撃。
思わず後を追い、商店街の映画館に迷い込む。
 
「早くしないと、始まってしまうよ!」
「有働くんのこと好きなのね……」
「昨日のおわびに参りました」
「学校をサボって映画を観るのか?」
 
その映画館で映写技師の有働に一目惚れしたスミレは、
両親に頼み込み、映画館でアルバイトを始めることに。
 
「きみ、不登校だったのかね?」
「わたし、働きたいと思っているのです!」
「挫折は青春の必須科目と心得なさい」
「早く帰れよ。今夜はレイトショーだから」
 
レイトショーに忍び込み、
”走馬灯”の上映を観てしまった翌日、スクリーンが何者かに破られていた。
 
犯人探しを命じられたスミレは、不思議な女性、真理子と共に商店街へ――。
 
「じゃあ、レッツゴー……」
 
父の不倫、スミレの悩み、そして映画館の謎。
「走馬灯」っていったい、何?
まるく収まるか、大惨事か?
 
ようこそ、ゲルマ電氣館へ!
 
『幻想電氣館』を改題

感想

末國善己氏の解説、及び帯に書かれている通り、本作は、
 
 ①主人公の女子高生・楠本スミレが奇妙な事件に巻き込まれることで成長していく青春小説
 ②スミレが一目惚れした有働さんとの恋の行方を描く恋愛小説
 ③この世に恨みを残して死んだ音量を成仏させるホラー
 ④周到に張りめぐらされた伏線を使って真相を導きだす本格ミステリ
 
と、1度に4つの味を楽しめてしまう、欲張りな作品になっています。
 
さらに、前作『幻想図書館』の登場人物たちとのリンクや、伏線も潜んでおり、
どんどん色んなことを妄想してしまい、読む手が止まりません。
 
個人的にオススメは、『幻想図書館』を読んでから、
そのまま、間髪入れずに、本作を読んで頂きたいです。
 
全編を通して、ほっこり、感動を味わえる作品なので、
そういった系統が好きな方は是非読んでみてください。
 
死後の世界があるかないかというのは、
私たちには分からないことですが、
こういった世界があるといいなあと思うことが出来ます。
 
是非映像化(出来れば、映画)して欲しい作品です!
 
以上。

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