2013/05/25, story

少年よ、キラキラせよ!『サマー・ランサー』/天沢夏月

爽やか青春ストーリー

どうも、みやです。
 
本は、基本的にジャケ買い(+裏に記載されたあらすじ)していますが、
表紙の爽やかな二人組と、
帯に書かれたコピーに惹かれて買った本を紹介します。
 
それが、こちら、『サマーランサー』!
 

サマー・ランサー (メディアワークス文庫)
天沢 夏月
アスキーメディアワークス (2013-04-25)

 
上記の写真には、帯がついていないので、
こちらで紹介します。
 
「少年よ、キラキラせよ!
 剣を失った少年は今、夏の風に吹かれ、槍を手にする。」
 
夏っぽくなってきたこのごろ、
こんなコピーと爽やか表紙を見せられたら買うしかない。
マストバイ!
 
ということで、まずはあらすじから。

あらすじ

剣道界で神童と呼ばれながら、
師である祖父の死をきっかけに
竹刀を握れなくなった天才剣士・天智。
 
彼の運命を変えたのは、一人の少女との出会いだった。
高校に入学したある日、
天智は体育館の前で不思議な音を耳にする。
 
それは、木製の槍で突き合う競技、槍道の音だった。
強引でマイペース、だけど向日葵のように明るい同級生・里佳に巻きこまれ、
天智は槍道部に入部することになる。
 
槍道部では、里佳のほかにも個性豊かな部員達が天智を待っていた。
剣を置いた少年は今、夏の風を感じ、槍を手にする。
 
第19回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞作!

巧みな表現と、突き刺すセリフ

あらすじを見て分かる通り、
本作品は、剣道界の神童が、槍道を通じて、
立ち直っていくドラマを描いている。
 
僕は、「槍道」というものの存在を知りませんでしたが、
ルールについての説明や、描写も丁寧に描かれ、
すっと入ってきました。
 
試合シーンの緊張感は、
武士道シリーズ(武士道シックスティーン等)や、
蝉しぐれ、剣豪小説等を彷彿とさせるほど、手に汗握る!
 
それだけでなく、天智と里佳の初々しいかかわり合い、
個性豊かな部活の先輩たち、
心に突き刺さるセリフ回しも必見です。
 
僕が刺さったセリフを引用させて頂きます。
————————————————–
・少年よ、キラキラせよ!
 
・誰にも才能なんてないんだよ。
 頑張ったやつが天才なんだよ。
 
・きみがやってきたことは、何も無駄にはならないよ。
 新しいことを始めても、必ずつながっていくよ。
————————————————–
 
キラキラしたい人、
ドキドキしたい人、
きゅんきゅんしたい人は、ぜひ!

以下、ネタバレ

以下、ネタバレが含まれます。
これから本著を読もうと考えている方は飛ばして頂ければと思います。
 
 ↓↓↓
 
物語の中核を担っている、「槍道」ですが、
実はこれ自体が、作者天沢夏月氏が生み出した、
架空の武道というオチが、あとがきで語られます。
 
完全に、実在するものだと思い込み、
読み終わった後に、試合の動画を探そうと思っていただけに、
かなり驚きました。
 
存在しない武道を、実際に存在するように描き出し、
しかも、手に汗握る試合を描く表現力に震えました。
 
さらに、作者のプロフィールを見ると、1990年生まれ。
これからも楽しみです。

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